たまーに音声の編集どうやってるの?とメールやメッセで尋ねられたり、
知り合いがノイズ取りで泣いてる話しを聴いたので、
管理人のノイズ取りのやり方を書いてみようかな、と行き当たりばったりに思いつきました。
作品全く関係なくて、完全に管理人のオナニーもとい自己満足ですので、興味ない方はスルーしてやって下さい。
企画以外でブログ更新する機会ないので、ちょっと寂しいだけなんです。
<<前書き>>
音声コンテンツで自分で音声を録ったり、声優さんから貰った音声を編集したいという人向けの記事です。
ハード面でのノイズ対策というのは良いマイクを揃えたり、サウンドカードを導入したり、防音室にしたりと
かなりお金が掛かります。しかし、近年ではソフト面でノイズ対策として使える手段が(安価、あるいはフリー)でも使う事ができるため、楽をするためには使い方だけでも知っておいて損はないと思いますので。
(もちろん、ハード面や環境での対策ができるのが一番なのですが)
今後、似たような問題にぶち当たる人が参考にできればいい、程度の物と考えてください。
この記事のおける記載はプロの仕事のオペレーションでもなんでもありません。
むしろ、もっと効率の良い方法があれば教えて頂きたいくらいです。(/ω・\)チラッ
<<前提>>
無料で導入できるAudacityをベースに解説します。
同種のエフェクタを使える環境であればなんでも良いですが、
AudacityならUIが初心者にも分かやすく、音声を編集する上でひと通りの機能が揃っています。
ビギナーの方はこれを使ってみてください。
ファイルの読み込みや日本語化などは記事の主旨から外れるので割愛します。
詳しくはグーグル先生に!
ここでは録音したwavファイルをAudacityに読み込んだ所から解説します。
<<工程>>
管理人は以下の工程に沿って音声を編集してます。
解説も以下の流れに沿ってやっていきませう。
①下ごしらえ
①-①DCオフセット調整
①-②ノーマライズ(正規化)
②ノイズ取り
②-①ノイズの混入の仕方を確認する
②-②定常ノイズのみの除去
②-③定常ノイズ+局所ノイズの除去
②-④定常ノイズ+収録音声の除去
②-⑤定常ノイズ+局所ノイズ+収録音声の除去
③リテイクの切り出し
④通し聞きして確認
=====
①下ごしらえ
①-①DCオフセット調整
適当なサンプルのwavファイルをAudacityに読み込んでみました。
これは過去の音声作品の声優さんから受領した音声データで、
管理人は「無加工で欲しい」といっているので、録音してwavとして保存した生音声です。
この音声を縦軸に拡大してみたのが以下の図です。
PCの前の皆様はお手元に録音したてのwavなんかがあれば読み込んでみて下さい。
中心の軸(0の高さ)から波形の位置が下方向にズレているのがお分かりでしょうか?
このズレは実際に音を再生した際に背景にサーッというノイズになってしまいます。
これは録音に使うマイクやハードによっては直流ノイズが混入するためです。
これはハード的な問題に起因する場合が多く、説明がめんどいので詳しくは"DCオフセット"でググッて下さい orz
このズレを解消する作業が「DCオフセット調整」です。
エディタによっては「ノーマライザ」「正規化」と表現したエフェクタで提供されている場合もあります。
正確には別物なのでここでは分けて解説します。
・Audacityの「エフェクト」→「正規化」を選択する
・「どんなDCオフセットも削除します」チェック付ける
・「最大振幅を正規化します」のチェックを外す
・「OK」を選択
エディタが波形の平均値からズレ幅を算出して、ズレを補正してくれます。
綺麗に中心に寄りましたね。
これで再生した時の背景のノイズがかなりマシになった筈です。
お手元のwavでも再生して試してみて下さい。
=====
①-②ノーマライズ(正規化)
次にノーマライズです。
これは簡単にいうと「音のピーク(一番大きい音の箇所)を検出し、その音が割れない範囲で全体の音量を
最大にする」というエフェクタです。
録音された音声はマイクに対する入力レベルが低いと、実際のwavファイルの音量も低いままです。
これを大きくして聞き取りやすくします。
・Audacityの「エフェクト」→「正規化」を選択
・「どんなDCオフセットも削除します」チェック外す
・「最大振幅を正規化します」のチェックを付ける
・「OK」を選択
エディタが波形の縦幅が伸びました。
実際に再生してみると音自体が大きくなっているのも分かると思います。
波形全体を見てみると、音のピークがちゃんと範囲に収まっているのも分かります。
!wavファイルを複数に分割して収録した場合は注意が必要です。
分割したwavファイルを個別にノーマライズすると、各wavファイルに含まれるピークの音量が異なるので、
ベースの音量が異なるファイルが出来上がってしまいます。
ノーマライズを掛ける際はカットペーストで1つのwavファイルに結合してから行って下さい。
!ベースの音量とピークの音量が違いすぎる場合はノーマライズで上手く音が大きくならない場合があります。
そんな時はピークの部分のボリュームを下げ、ノーマライズをかけ直すと良いです。
中途半端ですが、長くなりそうなので複数回に分けて記事にしようと思います。
次回は実際にノイズ切りやってみます。
それではっ
- 関連記事
-
- 2011/07/14(木) 01:15:40|
- 雑記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0